のらえもんの『本当に役立つマンション購入術』の歩き方

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「マンション購入を真剣に考えるブログ」で有名なのらえもんさんの『本当に役立つマンション購入術 専門家は絶対に教えてくれない!』を読んで感じたことを書いてみる。どんな人が読むべきか参考になれば。

著者ののらえもんさんのブログはこちら

http://wangantower.com/

 

自宅マンション購入時に資産価値という視点はない

不動産投資の本や快適な住宅の選び方の本は多々あれど、自宅マンション購入する場合に資産として損しない物件の選び方という視点は新しい。

 

もう少し砕いて書くと、

 

不動産投資の本とは違う。

すまいの本とも違う。

 

ってことだろう。

 

不動産投資の本だと自分が住むという考えは基本的にないので自分の住んでの満足感は必要ない。

自宅を購入する場合は最後まで住み続けることが前提なのでどうやって快適に住むか、どうやってローンを組むといいのか、そんな話になる。

 

そういった書籍とは一線を画す。

 

感情的な要素が強い住宅購入に関して、数値的金銭的な要素も考慮するとこうなるよ、という本である。

 

自宅には永住するという理想

賃貸でなく持ち家、持ちマンションの場合、買ったからには死ぬまでそこに住む終の棲家的な考えがいまだに根強い。最近こそ子どもが大きくなって家を出たため郊外の広い家より都心部の駅近マンションに住もうという層も出てきたがまだまだ少ない。

 

本書では、消して永住する前提の話ではない。資産価値が落ちにくい物件を選ぶため住み替えの自由度が高いので5年や10年で新しいマンションに住み替える楽しみも持てる。

 

ローンに対する考え方

戸建てもそうだがマンション購入に際して住宅ローンは必要になる。サラリーマン以外は住宅ローンが組みにくい。基本的にサラリーマンは借金は悪という考えなので、できるだけ多く借金してできるだけ手元にお金を残すように借金しようね。繰り上げ返済はしないようにね。という部分をどれくらいの読者が理解できるかなというのがかなり疑問。

 

繰り上げ返済して借金を減らすデメリットは、残った現金の再投資するという考えがないとムリ。その点のフォローはないので別で勉強した方がいい。著者もサラリーマン家庭で育ったためこの考えが身につくのには時間がかかったと言っている。

 

不動産投資家以外には理解が難しい

不動産投資の本ではないので”利回り”のような話は出てこないが、まったくズブの素人には難しい内容があることは覚悟した方がいい。多少なりとも知識があるなら書籍内にある程度解説はあるので理解できるレベルではある。

 

壁芯面積、内法面積、住宅ローンの種類など。

 

 

対象の読者

持ち家か賃貸か、一戸建てかマンションかと言った議論には重きを置いていない。よって、新築、もしくは中古のマンション購入を考えている人が対象だろう。また、都心部の立地がいい場所の大規模マンションに住宅ローンを組むことが前提なので、ある程度年収の高いサラリーマン世帯でないと悲しい現実を見ることになる。

 

ただ当サイトの管理人としては、「いずれは郊外に一軒家を買って車を持って家族と慎ましやかな生活を送るもの」となんとなく考えている人に読んで目を覚まして欲しいと思う。もちろん検討した結果それが自分のライフスタイルだと思ったならそれでいいのだが、住宅に関して他の選択肢のメリット・デメリットを理解する助けになる良書である。

 

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