試合の前に勝敗は決まっていた?スコットランド戦2つの敗因

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試合の前に勝敗は決まっていた?スコットランド戦2つの敗因!~ラグビーワールドカップ2015~ ラグビーワールドカップ日本代表のスコットランド戦は10-45で負け、リーグ成績一勝一敗になった。 「ラグビーは試合が始まる前に勝敗は決まっている」という。 その試合前に勝敗を決した敗因について語る。

南ア戦に勝利

実はスコットランド戦の結果に非常に大きく影響を与えたのは南アフリカ戦の歴史的勝利だった。 悲願の8強入り、そして初戦の南アに勝つ。 ジョン・カーワンHCはずっと言い続けていた。 そのアツい想いは選手たちも伝染していた。 後半残り時間ほぼ0。ゴール前中央付近で得た最後のペナルティをまさかのスクラム選択。 同点ではなく絶対に勝つと全員が思っていたからこその選択だった。 これは勝ったから美談だが負けていたらべらぼうに叩かれたに違いない。 なにせはるか格上の南アに同点になるチャンスを不意にしたのだから。 でも、そんなことはどうでもよかった。あそこでPGを狙っていたら選手たちは納得しなかった。一生後悔しただろう。 負けない戦いではなく勝つための戦いだったのだから。 そして勝った。これで勝利への飢えは満たされた。

スコットランド戦のモチベーション

歴史的勝利の4日後スコットランド戦直前の選手たちの精神状態はいかなるものだっただろうか。 たったの4日だ。絶対に勝つ。その想いが満たされた直後(とあえて言うが)の強敵との戦い。 次なるモチベーションは準決勝進出、予選プール通過だ。 予選プール通過だ。 間違えたのではない。大事なことなので二回言った。 そう、スコットランドに勝つことではないのだ。 南ア戦とは試合にかける想いが違った。このメンタルこそが試合内容に大きく影響した。

歴史的勝利と引き換えに失ったもの

もう一つ誤算があった。 南ア戦は究極の精神状態で集中力を極限まで高めた。 と、同時に肉体の限界まで酷使した。 常日頃から出そうと思って出せる力を超えた力を出した。 その反動はすさまじい。(成約と成約の漫画のようだが・・・) 通常の試合の疲れであれば中3日でもある程度回復する。 だが、今回は到底中3日程度で回復できるはずもない。 自分たちが思っている以上に体が疲弊してしまっていた。 自慢のフィットネスも影を潜めてしまった。

ペナルティで見る決定的敗因

相手ペナルティでのPKでどのような選択をしたか特徴的な場面があった。 正直ここでああまずいなと思った。 前半26分12-7PGを狙わずにタッチへ蹴りだす。 前半30分12-7PGを狙う。外す。 ここでかなり???となった。 時間帯も大して違わず、点差も変わらず、ペナルティの位置もそれほど違いがあったようにも見えなかった。 なのになぜPGを狙ったり狙わなかったりしたのか。 この一度目と二度目のペナルティでの選択の違いによって、 この試合に何を目指しているのかが共有されていないと感じた。 スコットランド戦のモチベーションが南ア戦とは異なることが裏付けられた形だ。 要は、勝ちに行くのか、いい戦いをすればいいのか これを詰め切れていなかった。 最初のペナルティでラインアウトを選択してトライを取りきれなくて”日和った” 結果ムリにトライは狙わずPGで点差を縮めよう、と。 スコットランドは南アに比べればまだ手の届く相手だ(った)。 それでもスコットランドは格上である。 (直前のIRBランキングでは上回ったが) 精神的にも肉体的にも戦術的にも万全を期して臨まねば勝てる相手ではない。 南アに勝った直後というタイミングの精神状態が敗因だったと言える。 しかし、ジョン・カーワンHCにはこの敗戦は想定内だろう。 予選プール勝ち抜けには全勝は必要ない。2位でいい。残り2試合を勝利して3勝すれば目標の8強が見えてくる。次戦に期待。

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